パパっ子で「ママいらない」がつらい…保育士ママが伝える理由と接し方

パパっ子に「ママいらない」と言われて寂しさを感じるママに、にゃにたんが寄り添うイラスト

「何をするにもパパがいい。私って、いらないのかな…」

毎日お世話をしているのに、子どもから「ママいらない」と言われたら、胸がぎゅっとなりますよね。

パパっ子だからといって、それだけでママの愛情不足や、ママが必要ないということにはなりません。

まずは「今はパパがいいんだね」と、そのときの希望を受け止めてみてください。

そのうえで「ママは大好きだよ」と伝え、パパにも協力してもらいましょう。

今日からできることは、この3つです。

  • 「パパがいい」という希望と、「ママいらない」という言い方を分けて受け止める
  • 子どもには短い言葉で気持ちを伝え、どちらが好きか選ばせない
  • パパに寂しさや困っていることを共有し、つらい日はお世話を代わってもらう

その場ですぐに、優しく返せなくてもかまいません。

ママの気持ちが落ち着いてから、話してもいいんですよ。

にゃにたん

こんにちは。保育士歴20年以上、2児の母のにゃにたんです。

この記事では、パパっ子になる背景や、傷ついたときの接し方をお伝えします。

わが家の連絡帳に残っていた父子の遊びも、少しご紹介しますね。

子どもをママっ子に変えることを、目標にしなくてもいいんです。

ママも無理をしすぎずに過ごせる方法を、一緒に考えていきましょう。

目次

パパっ子で「ママいらない」と感じても、自分を責めなくていい

「パパになついているなら、喜ばなきゃ」と思うほど、寂しい気持ちを言い出しにくくなってしまいますよね。

でも、その気持ちまで隠さなくていいんですよ。

「パパがいい」に寂しさや悲しさを感じても、おかしくない

パパと子どもが仲よくしているのは、うれしい。

それでも、自分が抱っこしようとした手を振り払われると、悲しくなってしまう。

そんなふうに、うれしさと寂しさが一緒にあってもおかしくありません。

周りから「パパに任せられていいじゃない」と言われても、今ほしい言葉はそれじゃないんですよね。

「私もこの子に近づきたいのに」という気持ちを、まずは大切にしてほしいです。

子どもの希望を受け止めることと、ママが傷ついた気持ちを我慢することは、別に考えていいんです。

パパっ子だけで、ママの愛情不足とは決められない

「私の接し方が悪かったのかな」
「叱りすぎたからかな」

と、これまでの育児を振り返ってしまうこともありますよね。

でも、パパを選ぶという一つの姿だけで、ママの愛情が足りないとは決められません。

反対に「ママを信頼している証拠だから、何を言われても大丈夫」と言い切ることもできません。

どんな場面で、どんなやりとりのあとに言うのか。

言葉だけでなく、その前後の様子にも目を向けてみましょう。

子どもに拒まれたように感じると、今までの頑張りまで否定された気持ちになります。

けれど、今日パパを選んだことで、これまでのお世話や一緒に過ごした時間が消えるわけではありませんよ。

自分の育児に自信がなくなっている方は、こちらの記事も読んでみてくださいね。

パパっ子で「ママいらない」と言うのはなぜ?考えられる理由

理由は、その子や場面によって違います。

ここでは、考えられる背景を見ていきましょう。

パパと楽しみたい遊びや、慣れたお世話がある

「この遊びはパパとしたい」
「寝る前は、いつものパパの読み方がいい」

など、相手と結びついた楽しみや習慣があるのかもしれません。

にゃにたん

わが家の連絡帳にも、夕食後にパパのおんぶやお馬遊びを楽しんでいたことが残っています。

体をたくさん動かして遊ぶ、父子の時間があったんですね。

もちろん、これだけでパパっ子になる理由がわかるわけではありません。

ただ「どちらが好きか」だけでなく、「今、誰と何をしたいのかな」と見てみると、受け止め方が少し変わることもあります。

ママも同じ遊びを頑張って、競争しなくていいんですよ。

「今はパパがいい」を、強い言葉で伝えていることもある

本当は

「今はパパと遊びたい」
「さっきの続きをパパとしてほしい」

という気持ちなのかもしれません。

それをうまく説明できず、「ママいらない」と強い言葉で伝えている場合もあります。

NHKエデュケーショナルの「すくコム」でも、子どもの「嫌い」は、大人が受け取る拒否の意味と同じとは限らないと紹介されています。

言葉だけで判断せず、子どもの姿や状況を見ることも大切にされています。

参考:「ママが嫌い」は子どものホンネ?|すくコム

だからといって、言われたママが傷つかないわけではありませんよね。

子どもが何をしたかったのかを確かめながら、別の伝え方も少しずつ知らせていきましょう。

ママっ子から急にパパっ子になるのはなぜ?

少し前まで「ママ、ママ」だったのに、急にパパばかり。

そんな変化があると、何かしてしまったのかなと不安になりますよね。

パパがお世話をする時間が増えたり、新しい遊びを一緒に楽しむようになったり。

最近の生活や、親子の過ごし方に変化がなかったか、振り返ってみてください。

はっきりしたきっかけが見つからないこともあります。

そのときは、無理に「ママの何が悪かったのか」を探さなくてもかまいません。

寝る前だけなのか、遊んでいるときもそうなのか。

まずは場面を分けて見ると、困っていることをパパにも伝えやすくなりますよ。

パパっ子で「ママいらない」と感じやすい場面

同じ「パパがいい」でも、傷つく理由は少しずつ違います。

次のような場面に、思い当たることはあるでしょうか。

子どもがパパを求めるときや、パパに気持ちが伝わらないときに、ママが寂しさを感じる3つの場面

抱っこや寝かしつけで「パパがいい」と言われる

眠くて泣いている子を抱こうとしたら、「パパ!」と手を伸ばされた。

せっかく寝る準備をしたのに、最後はパパでないと嫌がられる。

こんなことが重なると、「私は準備をするだけなのかな」と寂しくなってしまいますよね。

その場で何度も交代を試して、ママが傷つき続ける必要はありません。

パパが対応できる日は任せて、準備や片づけも含めた分担を、あとで話し合ってみましょう。

二人きりでは平気なのに、パパがいるとママを拒む

昼間はママと遊んでいたのに、パパが帰ると急に「ママは来ないで」。

さっきまで一緒に笑っていたぶん、気持ちが追いつかなくなりますよね。

パパがいる場面で、パパとしたいことを選んでいる可能性もあります。

昼間に楽しんだ時間まで、なかったことにしなくていいんです。

無理に輪に入ろうとせず、少し離れて過ごす選択もできます。

にゃにたん

落ち着いた時間に、子どもが何をしたかったのか聞いてみてもいいですね。

パパが笑って流すことで、ママの寂しさが深まることも

子どもに「ママいらない」と言われたとき、パパが笑ったり、「パパのほうが好きだもんな」と返したりする。

悪気はなくても、ママだけが取り残された気持ちになることがあります。

この場合は、子どもの言葉だけでなく、パパに気持ちをわかってもらえないことも、つらさにつながっているのかもしれません。

「パパになつくのはうれしい。でも、あの言葉を笑って流されると悲しい」

この二つは、矛盾しません。

子どもがパパを好きなことを否定せずに、ママの寂しさを伝えていいんですよ。

パパっ子に「ママいらない」と言われたときの接し方

ここからは、声のかけ方や、パパに協力をお願いする方法をご紹介します。

以下の言葉は例なので、お子さんの年齢や普段の話し方に合わせて使ってくださいね。

パパっ子の希望を受け止める声かけ、ママの愛情を伝える言葉、パパと気持ちを共有する方法

まずは「今はパパがいいんだね」と気持ちを受け止める

最初に、子どもがしてほしいことを短く言葉にしてみましょう。

「今はパパに抱っこしてほしいんだね」

希望を聞くことは、「ママいらない」という言い方まで認めることではありません。

気持ちを受け止めたあとに、どう言えば伝わるのかを知らせてあげられます。

場面声かけの例
パパが抱っこを代われるとき「パパに抱っこしてほしいんだね。お願いしてみようか」
パパがすぐに来られないとき「パパがよかったね。今はお仕事中だから、ママが一緒にいるよ」
「ママいらない」と言われたとき「パパがいいんだね。『パパがいいな』って教えてね」

一度伝えたら、すぐに言い方が変わるとは限りません。

泣いている最中に長く説明するより、落ち着いてから短く伝え直してみてください。

「ママは大好きだよ」と、短い言葉で気持ちを伝える

子どもに拒まれると、「じゃあ、もういいよ」と言いたくなる日もありますよね。

少し落ち着いて話せそうなら、「ママは大好きだよ」と、ママの気持ちを伝えてみましょう。

「ママいらないって言われると、悲しくなるよ」と知らせてもかまいません。

ただ、「こんなに悲しませたんだから、ママを選んで」と迫る必要はありません。

その場で「ママも好き」と言わせたり、抱っこを受け入れてもらおうとしたりしなくていいんです。

うまく言葉が出ないときは、あとでも大丈夫。

すぐに笑顔になれない自分まで、責めないでくださいね。

パパにも、ママの気持ちと困っている言葉を伝える

夫婦で話すなら、子どもの前で言い合いになりそうな場面を避けて、落ち着いて話せる時間を選びましょう。

たとえば、こんな伝え方です。

パパと仲よくしているのは、うれしいんだよ。
ただ、「ママいらない」を笑って流されると、私は寂しい。
「パパがいいって言えば伝わるよ」と、一緒に教えてほしいな。

「もっと気をつかって」だけよりも、困っている場面と、してほしいことを伝えるほうが、パパも動きやすくなります。

遊ぶのはパパ、支度や注意をするのはいつもママ、という分担になっているなら、そこも見直してみてください。

着替えを促す、食事を用意する、片づけるなどのお世話も、二人で担えるといいですね。

子どもにママを選ばせるためではなく、ママだけが負担や寂しさを抱えないための相談です。

パパと競わず、子どもが受け入れやすい場面で一緒に過ごす

「もっと楽しく遊ばなきゃ」と思うと、親子の時間まで頑張る課題になってしまいます。

まずは、子どもが無理なく応じられる小さな誘いで十分ですよ。

  • 「この絵本、一緒に見てみる?」と誘う
  • 子どもが見せに来たものを、一緒に眺める
  • おやつを食べながら、今日あったことを少し話す

断られたら、「そっか。また見たくなったら教えてね」と終えてもかまいません。

毎回、誘いに応じてもらえるか確かめなくてもいいんです。

二人で過ごすのが難しい場面なら、最初はパパも一緒に遊ぶ方法があります。

子どもが嫌がらない範囲で、三人の時間から始めてみてもいいですね。

つらいときはパパに任せて、ママも気持ちを休める

子どもの気持ちを考える前に、今は自分が泣きそう。

そんな日もありますよね。

パパがお世話を引き受けたことを確認したら、少し別の部屋で過ごしたり、温かい飲み物を飲んだりしてもかまいません。

「今、気持ちを落ち着けたいから、少しお願いできる?」

休む理由を、長く説明しなくても大丈夫です。

パパが不在なら、あとで交代できる時間や、ほかに頼れる人がいないか相談してみてください。

休んだあと、すぐに元気なママに戻らなきゃと思わなくてもいいんですよ。

まずは、張りつめた気持ちを少し休ませてあげましょう。

ひとりになりたい気持ちが続いている方は、こちらの記事も読んでみてくださいね。

パパっ子がつらいママのQ&A

パパっ子はいつまで続く?ママっ子に戻る?

「何歳になれば終わる」「必ずママっ子に戻る」とは言い切れません。

生活や関わり方が変わって、求める相手が変わることもあれば、パパと過ごすことを好む様子が続くこともあります。

つらいと、早く終わってほしいと思いますよね。

ただ、ママっ子に戻ったかどうかだけを、親子関係の目安にしなくていいんです。

ママとも短い時間を楽しめるか、困ったときに大人に頼れるか。

そして、ママ自身が無理をしすぎずに過ごせているかも、大切にしてくださいね。

「ママも嫌い」と言い返してしまったら、どうすればいい?

傷ついた勢いで言ってしまい、あとから落ち込むこともありますよね。

落ち着いてから、短い言葉で謝り、気持ちを伝え直しましょう。

「さっきは嫌いって言って、ごめんね。ママは大好きだよ」

「あなたが先に言ったから」とは言わず、まずはママが言ってしまったことを謝りましょう。

すぐに返事やハグがなくても、急いで仲直りの形を求めなくて大丈夫です。

そのあとで、次に気持ちがいっぱいになったとき、パパにどう交代してもらうか考えておきましょう。

一人で「もう絶対に怒らない」と抱え込むより、助けてもらう方法を用意しておきたいですね。

子どもを可愛くないと感じるほどつらいときは、誰に相談すればいい?

「顔を見ると、言われたことを思い出してしまう」

「前みたいに、可愛いと思えない自分が嫌になる」

そこまでつらくなっているなら、子どもへの接し方だけで何とかしようとせず、ママ自身の気持ちも聞いてもらってほしいです。

パパや信頼できる人のほか、通っている園の先生、地域の子育て相談窓口、保健師さんなどに話す方法があります。

「子どもに拒まれるとつらくて、家でどう接したらいいかわからない」と、そのまま伝えてかまいません。

眠れない、食事がとれないなど、生活への影響が続くときは、かかりつけ医などにも相談してくださいね。

参考:心身の不調への対応|厚生労働省

育児のもやもやを、身近な人には話しにくいけれど、誰かに聞いてほしい。

そんなときは、お話を伺う場として、私のココナラでの子育て・育児電話相談もご利用いただけます。

子育て・育児の電話相談

保育士歴20年以上|にゃにたん

現役保育士が子育て・育児の悩みを電話相談でお聴きします(愚痴も不安もOKです)

coconala 電話悩み相談

うまく説明できなくても大丈夫です。

「寂しいんです」というところから、お話ししてもらえたらと思います。

まとめ|パパっ子で「ママいらない」がつらいときは、ママの気持ちも大切に

パパっ子で「ママいらない」と言われると、頭では子どもの言葉だとわかっていても、傷ついてしまいますよね。

でも、その言葉だけで、ママの愛情不足や親子関係のすべてが決まるわけではありません。

  • 「今はパパがいいんだね」と、そのときの希望を受け止める
  • 「ママは大好きだよ」と短く伝え、別の言い方を知らせる
  • パパにも気持ちを共有し、お世話や対応を一緒に考える
  • つらい日は、誰かにお世話を代わってもらって休む

全部を一度にできなくてもいいんです。

今日はパパに、「あの言葉、少し寂しかったな」と伝えるだけでもかまいません。

子どもがパパを好きなことも、ママが寂しく感じることも、どちらも大切にしていいんですよ。

にゃにたん

ママだけが我慢しなくてすむように、少しずつ家族で話していけるといいですね。

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