「○○先生、大好き!」
「今日も先生といっぱい遊んだよ!」
「明日も先生に会いたい!」
子どもが保育園の先生のことを楽しそうに話していると、うれしい反面、ちょっぴり寂しくなることってありませんか?
「ママより先生のほうが好きなのかな?」
「毎日こんなに頑張っているのに…」
そんなふうに、思わず嫉妬してしまうこともありますよね。
でも、保育園の先生が大好きだからといって、ママより先生のほうが好きというわけではありません。
子どもにとって、ママと先生はどちらも大切な存在。安心できる相手が増えることは、決して悪いことではないんですよ。
先生への嫉妬がつらいときは、まず次の3つを意識してみてください。
- 先生とママを比べないこと
- 「先生が大好きなんだね」と子どもの気持ちを受け止めること
- 短い時間でも、親子で楽しく過ごす時間を大切にすること
無理に嫉妬をなくそうとしなくても大丈夫です。
こんにちは!保育士歴20年以上、2児の母でもある「にゃにたん」です。
今回は、子どもが保育園の先生を好きすぎる理由や、嫉妬してしまったときの対処法、子どもへの声かけについて、保育士と母親の両方の立場からお話ししますね。
保育園の先生を好きすぎる子に嫉妬…ママより先生が好きなの?
子どもが先生にべったりだからといって、ママへの愛情が薄れたとは限りません。
まずは、ここを知っておいてほしいんです。
子どもは、ママが大好きでも、先生のことを同じくらい大好きになることがあります。
たとえば、お気に入りのお友達が何人もいるように、好きな大人だって一人だけとは限りません。
それに、ママと先生では、一緒に過ごす場所も、関わり方も違います。
保育園では、先生と遊んだり、お友達と新しいことに挑戦したり。
おうちでは、ママに甘えたり、疲れた気持ちをぶつけたり。
それぞれ違った関係を築いているんですね。
もちろん、頭では分かっていても、毎日家事や仕事、育児を頑張っていると、
「そんなに先生がいいの?」
と、つい寂しくなってしまうこともありますよね。
でも、子どもの「先生が好き!」という言葉だけで、ママと先生のどちらが一番なのかを決めることはできません。
先生への「大好き」と、ママへの「大好き」は、比べなくていいものなんです。
子どもが保育園の先生を好きすぎる理由は?


どうして、子どもは保育園の先生をそんなに好きになるのでしょうか。
保育士として子どもたちと関わってきた経験から、考えられる理由を3つお話ししますね。
先生との関わりに安心感があるから
子どもは、自分の気持ちを受け止めてくれる大人に安心感を持ちやすいものです。
転んで泣いたときに優しく声をかけてくれた。
できないことを手伝ってくれた。
頑張ったことを一緒に喜んでくれた。
そんな毎日の小さな関わりが積み重なって、先生への信頼につながっていきます。
実際、国の保育所保育指針(厚生労働省)でも、子どもと保育士との信頼関係を大切にすることが示されています。
保育園の先生は、ただ子どものお世話をするだけではありません。
子どもが安心して一日を過ごせるように、気持ちを受け止めたり、成長を見守ったりしているんです。
その先生を子どもが大好きになるのは、自然なことでもあるんですよ。
園での遊びや先生と過ごす時間が楽しいから
保育園には、おうちとは違った楽しさがたくさんあります。
お友達と遊んだり、歌を歌ったり、製作をしたり。
先生が一緒に楽しんでくれることも、子どもにとってはうれしいものです。
実は、私自身の子育てでも、そんなことがありました。
昔の連絡帳を読み返してみると、わが子が保育園のお休みの日に、
「先生行く〜」
と何度も言っていたことが書いてあるんです。
まだ小さかったのですが、先生の名前も少しずつ覚えて、おうちで口にするようになっていました。
それだけ保育園が楽しい場所になっていたんでしょうね。
子どもが先生の話ばかりするのは、それだけ楽しい経験が心に残っているからかもしれません。
ママと先生では子どもにとっての役割が違うから
保育園の先生とママでは、子どもとの関わり方が少し違います。
園では、決まった生活の流れがあり、先生が遊びや活動を進めていきます。
一方、おうちでは、ご飯を食べたり、お風呂に入ったり、寝る準備をしたり。
楽しいことだけでなく、子どもが嫌がることをお願いしなければならない場面も多いですよね。
「もうおしまいだよ」
「お片付けしようね」
「そろそろ寝る時間だよ」
毎日、こんな言葉を何度も使うことになります。
だからといって、ママが嫌われているわけではありません。
むしろ、安心できる相手だからこそ、素直に甘えたり、わがままを言ったりする場合もあります。
先生には先生との関係があり、ママにはママとの関係がある。
同じ子どもでも、場所や相手によって違った姿を見せることがあるんですよ。
保育園の先生を好きすぎて嫉妬する3つの場面


先生が大好きなこと自体はうれしくても、ちょっと寂しくなってしまう場面がありますよね。
ここでは、そんなときの子どもの気持ちについて考えてみましょう。
お迎えに行っても先生にべったりで離れない
仕事を終えて、急いで保育園へお迎えに。
やっと子どもに会えたのに、
「まだ先生と遊ぶ!」
「帰りたくない!」
なんて言われたら、ちょっとショックですよね。
でも、この場合は、単純に今の遊びを終わらせたくないだけかもしれません。
先生と楽しく遊んでいた途中なら、なおさらです。
子どもは、大人のようにすぐ気持ちを切り替えられるとは限りません。
「ママが来たからうれしい」
という気持ちと、
「まだ遊びたい!」
という気持ちが、同時にあることも考えられます。
そんなときは、
「先生と楽しく遊んでたんだね」
「あと少しで帰ろうね」
と声をかけ、先生にも協力してもらいながら帰る準備を進めてみてくださいね。
家でも「先生大好き」と先生の話ばかりする
保育園から帰ってきても、
「今日ね、先生がね!」
「先生とこんなことしたよ!」
と、先生の話が止まらない。
ママとしては、
「私の話も聞いてほしいな…」
なんて思ってしまうこともありますよね。
でも、子どもが園での出来事を家で話してくれるのは、うれしかったことをママにも伝えたいからかもしれません。
私の娘も、小さかった頃、外出先で偶然先生に会ったことがありました。
その場では緊張して固まってしまったようなのですが、あとから私に会ったときの第一声が、
「先生に会った!」
だったんです。
よっぽどうれしかったんでしょうね。
子どもにとって、先生は保育園で毎日会う大切な人。
その人のことをおうちで話せるのも、楽しい時間なのかもしれません。
「そうなんだ!先生と何して遊んだの?」
と聞いてあげると、子どもの園での様子を知るきっかけにもなりますよ。
先生の言うことは聞くのにママにはイヤイヤする
これ、ママとしては特に寂しくなるところですよね。
先生が、
「お片付けしようね」
と言えば素直に片付けるのに、ママが同じことを言うと、
「イヤ!」
「まだ遊ぶ!」
と大騒ぎ。
「どうして私の言うことは聞いてくれないの?」
と思ってしまうのも無理はありません。
でも、保育園と家庭では環境が違います。
園では周りのお友達も一緒に行動していたり、毎日同じ流れで活動していたりします。
だから、先生の声かけで動きやすい場面もあるんです。
また、家では気が緩み、疲れや甘えが出てくることもあります。
もちろん、すべてのイヤイヤが甘えによるものとは限りません。
眠い、おなかがすいた、遊びをやめたくないなど、理由はいろいろ。
「先生の言うことを聞く=ママより先生が好き」ではないので、そこは安心してくださいね。
保育園の先生への嫉妬を和らげる4つの対処法
では、どうすれば先生への嫉妬や寂しさを和らげられるのでしょうか。
ここからは、おうちでできることをお話しします。
嫉妬や寂しさを感じる自分を責めない
まずは、自分の気持ちを否定しなくても大丈夫です。
「先生に嫉妬するなんて、私って心が狭いのかな」
「子どものことを喜んであげられないなんて…」
そんなふうに、自分を責めてしまうことはありませんか?
でも、寂しいと感じること自体は悪いことではありません。
毎日子どものことを考えて、一生懸命育てているからこそ、もっと自分を見てほしいと思うこともありますよね。
そんなときは、
「私、ちょっと寂しかったんだな」
と、自分の気持ちを認めてあげてください。
そして、疲れているときには、少し自分を休ませてあげることも大切です。
家事や育児を全部完璧にしようとしなくてもいいんですよ。


「先生が好き=ママが嫌い」と考えない
先生が大好きなことと、ママが大好きなことは、別のお話です。
子どもは、いろいろな人と関わる中で、自分にとって安心できる人を増やしていきます。
そのたびに、ママへの愛情が減ってしまうわけではありません。
ですから、先生のことを楽しそうに話しているときは、
「この子には、園でも安心できる大人がいるんだな」
と考えてみてください。
もちろん、すぐに気持ちを切り替えられなくても大丈夫。
まずは、ママと先生を比べる必要がないことを、少しずつ思い出してもらえたらと思います。
短い時間でも親子で楽しく過ごす
先生に負けないように、特別なことをしてあげる必要はありません。
子どもと過ごす時間は、長ければ長いほどいいというものでもないんです。
忙しい日は、ほんの5分でもいいと思います。
たとえば、
- 一緒に絵本を読む
- 子どもの好きな遊びにつき合う
- 今日あったことをゆっくり聞く
- 寝る前にぎゅっと抱きしめる
こんな小さなことで十分です。
大切なのは、先生より楽しいことをしてあげようとすることではなく、ママと一緒に過ごす時間を楽しむこと。
「今日はいっぱい遊べなかったな」
という日があっても大丈夫ですよ。
子どももママも、無理をしないことが一番です。
園での様子を先生に聞いてみる
どうしても子どもが先生にべったりで気になるときは、園での様子を聞いてみるのもおすすめです。
「最近、先生のことが本当に大好きみたいで。園ではどんなふうに過ごしていますか?」
こんな聞き方なら、自然ですよね。
先生から、
「最近はお友達とも楽しそうに遊んでいますよ」
「お手伝いを頑張ってくれているんです」
など、普段知らなかった姿を教えてもらえるかもしれません。
お迎えのときにゆっくり話せない場合は、連絡帳で伝えてみるのもいいと思います。
たとえば、
「最近、家でも先生の話をうれしそうにしています。園ではどんな遊びを楽しんでいますか?」
これくらいの一言でも大丈夫です。
保育士としても、家庭での様子を教えてもらえるのはうれしいものですよ。


「ママより先生が好き」と言われたら?声かけとNG対応


もし子どもから、
「ママより先生が好き!」
と言われたら、どうしますか?
いくら小さな子どもの言葉でも、傷ついてしまいますよね。
そんなときこそ、子どもの気持ちを受け止めながら、ママの愛情も伝えてあげましょう。
「先生が大好きなんだね。ママも大好きだよ」と伝える
おすすめなのは、子どもの気持ちを否定せずに受け止めることです。
たとえば、
「そうなんだ!先生のこと大好きなんだね」
「先生と遊ぶの楽しいもんね」
「ママもあなたのこと大好きだよ」
こんな言葉で十分です。
無理に、
「ママのほうが好きって言って!」
と答えを求めなくても大丈夫。
子どもにとっては、その瞬間、先生が一番好きな気分なのかもしれません。
でも、それがずっと続くとは限りませんし、ママが嫌いになったという意味でもありません。
「ママも大好きだよ」
と、いつもと変わらず伝えてあげてくださいね。
「ママと先生どっちが好き?」と何度も聞かない
寂しくなると、つい聞きたくなってしまう言葉があります。
「ママと先生、どっちが好き?」
「ママが一番だよね?」
でも、子どもにとっては、どちらも大好きな人かもしれません。
それなのに、何度もどちらかを選ぶように聞かれると、困ってしまうことがあります。
一度聞いてしまったからといって、気にしすぎる必要はありません。
ただ、安心したくて何度も確認するのは、少し控えてあげたいですね。
子どもの「好き」は、大人が思うほど順位のはっきりしたものではないことも多いんですよ。
先生を悪く言ったり、子どもの気持ちを否定したりしない
もうひとつ気をつけたいのは、先生のことを悪く言わないことです。
「そんなに先生がいいなら、先生のおうちに行けば?」
「ママのことは好きじゃないんだね」
寂しさから、ついこんな言葉が出そうになることもあるかもしれません。
でも、子どもは大好きな先生とママの間で、どうしたらいいのか分からなくなってしまいます。
言ってしまったときも、あとから、
「さっきはちょっと寂しくて、あんな言い方しちゃった。ごめんね」
と伝えれば大丈夫です。
ママだって人間ですから、いつも完璧な対応なんてできませんよね。
大切なのは、子どもが安心して「好き」という気持ちを伝えられること。
先生のことも、ママのことも、安心して大好きでいられるといいですね。
保育園の先生にべったりなのは愛情不足?よくある質問
最後に、保育園の先生が大好きな子どもについて、ママやパパが気になりやすいことにお答えします。
まとめ|保育園の先生を好きすぎて嫉妬しても、ママと比べなくて大丈夫
子どもが保育園の先生を好きすぎると、うれしい反面、嫉妬したり寂しくなったりすることもありますよね。
でも、先生が大好きだからといって、ママより先生のほうが好きとは限りません。
今回お伝えしたかったのは、次の3つです。
- 先生が大好きなのは、園で安心して過ごせているからかもしれない
- 先生とママでは役割が違うので、比べる必要はない
- 嫉妬してしまったときは自分を責めず、親子の時間を大切にする
子どもが大好きになれる先生に出会えたのは、うれしいことでもあります。
そして、ママと子どもがこれまで一緒に過ごしてきた時間が、なくなるわけではありません。
先生に勝とうとしなくても大丈夫。
今までどおり、笑ったり、遊んだり、ときには一緒に悩んだりしながら、親子の時間を重ねていってくださいね。
それでも寂しさが消えなかったり、誰かに気持ちを聞いてほしくなったりすることもありますよね。
そんなときは、一人で抱えず、誰かに話してみてください。
私も、子育ての悩みや気持ちをお聴きする有料の電話相談を行っています。
話したくなったときには、こちらもご覧くださいね。
今日も子育て、本当におつかれさまです。
にゃにたんでした。

