ワンオペ育児は専業主婦なら当たり前?夫への伝え方と負担を減らす方法

専業主婦のワンオペ育児は当たり前なのかと悩むママに、保育士にゃにたんが寄り添うイラスト

「専業主婦なんだから、育児は私が全部やるのが当たり前なのかな…」

毎日子どものお世話をしていると、そんなふうに思ってしまうことはありませんか。

夫が働いてくれていることには感謝している。

でも、自分だって少し休みたい。

その気持ちを口にするのが、申し訳なくなってしまうんですよね。

専業主婦だからといって、夜も休日も、育児を全部ひとりで抱える必要はありません。

つらいときは、まず「一日の中で、どの時間がいちばん大変か」を一つ選んでみてください。

そのうえで、次のことを夫と相談してみましょう。

  • いつ、どのお世話や家事を担当するか
  • 準備や片づけまで、どこからどこまで受け持つか
  • お互いが、いつ休む時間を取るか

夫婦だけでは難しいときは、一時預かりや家族、地域の子育て支援を頼る方法もあります。

にゃにたん

こんにちは。保育士歴20年以上、2児の母のにゃにたんです。

この記事では、専業主婦のワンオペ育児がつらくなる背景と、夫への伝え方をお話しします。

私が母親として書いていた連絡帳から、父子で過ごしていた場面も紹介しますね。

身近な人には話しにくい気持ちがある方へ、にゃにたんの子育て・育児電話相談もご案内しています。

目次

ワンオペ育児は専業主婦なら当たり前?全部ひとりで抱えなくていい

ワンオペ育児は、家事や育児を主に一人で担っている状況を表す言葉として使われています。

夫が毎日帰宅していても、子どものお世話はほとんど自分だけ、ということもありますよね。

「これはワンオペと呼んでいいのかな」と迷うより、今の生活で無理をしていないかを見てあげてほしいなと思います。

育児を主に担当することと、夜も休日も全部担うことは別

夫が仕事をしている間、ママが中心になって子どもを見ている。

そのような分担で暮らしているご家庭もあると思います。

ただ、日中の育児を担当しているからといって、夜間や休日まで自動的に全部ママの役目になるわけではありません。

夜中に子どもが起きたら対応し、朝になったらいつもどおりに一日が始まる。
休日も、食事や着替え、お風呂のお世話は続いていきます。

夫にも休息が必要ですし、ママにも休息が必要なんですよね。

分担を考えるときは、家事や育児の量と一緒に「休める時間があるか」も確かめてみましょう。

専業主婦が「ワンオペ育児がつらい」と感じるのは甘え?

つらいと感じたことだけで、甘えだと決めなくて大丈夫です。

子どもの年齢や人数、眠れているかどうか。
近くに頼れる人がいるかによっても、毎日の大変さは変わります。

「ほかのママはできているのに」

そう思って、自分に厳しくしてしまう日もありますよね。

でも、外から見える姿だけでは、そのご家庭の助けや休息までは分かりません。

「今の私は、少し休みたい」

まずは、その気持ちを否定せずに受け止めてあげてくださいね。

専業主婦のワンオペ育児が「当たり前」と思われやすい理由

育児の負担が偏っていても、毎日の習慣になっていると、見直すきっかけをつかみにくいことがあります。

ここでは、「専業主婦だから」という言葉の後ろに隠れやすい考え方を見ていきましょう。

「夫は仕事、妻は家事育児」という分担が、そのまま続いている

出産前は、夫が仕事をして、妻が家のことを担当していた。

その分担を、子どもが生まれたあとも、そのまま続けているご家庭もあるかもしれません。

けれど、赤ちゃんのお世話が加われば、家の中ですることも変わりますよね。

以前と同じように家事をしながら、授乳やおむつ替え、寝かしつけもする。
これまでの分担では、手が足りなくなることもあります。

にゃにたん

子どもの成長や家族の体調に合わせて、担当を相談し直していいんですよ。

家にいる時間が長いほど、育児の大変さが見えにくくなる

「一日家にいたのに、どうして片づいていないの?」

そんなふうに言われると、悲しくなってしまいますよね。

片づけ始めたら、子どもに呼ばれる。
食事を作っている途中で、おむつを替える。

子どもと暮らしていると、一つのことを最後まで続けられない場面もたくさんあります。

食べこぼしを拭いたことも、泣いている子を抱っこしたことも、あとから見ただけでは分かりにくいんです。

家にいた時間だけでは、どれくらい手を動かし、気を配っていたかは測れません。

「働いてもらっているから」と遠慮して、負担を伝えにくい

「夫は仕事で疲れているから、これくらいは私がやらなきゃ」

相手を思うからこそ、自分の疲れを後回しにしてしまうこともありますよね。

でも、感謝していることと、今の分担がつらいことは、どちらも伝えていいんです。

「仕事を頑張ってくれているのは分かっているよ。私も最近、休める時間がなくてしんどいんだ」

こんなふうに、自分の状態も言葉にしてみてください。

疲れがたまってからしか相談してはいけない、ということはありません。

専業主婦のワンオペ育児がつらいのはどんなとき?一日の具体例

「何がそんなに大変なの?」と聞かれても、すぐには説明できないことがありますよね。

一つひとつのお世話は短くても、それが何度も重なっているのかもしれません。

家事の途中で子どものお世話が重なり、自分の食事や休憩が後回しになる専業主婦の一日

タイムスケジュールで見る、家事と育児が重なる一日

下の表は、家事と育児が重なる場面を示した一般的な例です。
にゃにたん本人の生活記録や、理想のスケジュールではありません。

子どもの年齢や生活リズムによって、当てはまるところだけ見てくださいね。

時間帯重なりやすい家事・育児休みにくくなる場面
朝朝食の準備、食事の手伝い、着替え、洗濯自分の食事や身支度が後回しになる
日中遊びの見守り、昼食、おむつ替えやトイレ、お昼寝の対応子どもが寝た時間に、残った家事をする
夕方夕食の準備、抱っこ、きょうだいのお世話、入浴同時に呼ばれて、手が足りなくなる
夜寝かしつけ、片づけ、翌日の準備、夜間のお世話横になっても、また起きて対応する

「家事をしていない時間も、ずっと子どもの様子を気にしていたんだな」

書き出してみると、そんなふうに気づくこともあります。

にゃにたん

細かく一日を記録しなくても大丈夫です。
まずは、特に手が足りない時間帯だけでも十分ですよ。

夜間や休日も育児が続き、自分が休む時間を取れない

夜中のお世話をした翌朝も、子どもはいつもどおりに起きる。

やっと休日になっても、家族の食事や子どものお世話で一日が過ぎていく。

「いつになったら、私の休む番が来るんだろう」

そんな気持ちになってしまうこともありますよね。

子どもを見てもらえた時間に、家事を全部片づけようとすると、休息はまた後回しになります。

家事ができる時間と、自分が休む時間。
どちらが足りていないのか、分けて考えてみると伝えやすくなります。

子育ての悩みや判断まで一人で抱え、孤独を感じる

食事やお風呂のお世話だけでなく、育児には考えることもあります。

「最近、あまり食べないけれど大丈夫かな」
「このイヤイヤには、どう声をかけよう」

そんな小さな迷いを、毎回一人で受け止めていると、気持ちまで疲れてしまいます。

すぐに答えがほしいわけではなく、ただ一緒に考えてほしい日もありますよね。

子どもの様子を伝え合うことや、必要なことを一緒に調べることも、育児の分担に含めていいと思うんです。

専業主婦のワンオペ育児を減らすには?夫への伝え方と分担の決め方

話し合うときは、困っている場面を一つ選ぶと、相談を始めやすくなります。

ただ、伝えてもすぐに分担が変わらないこともあるでしょう。
うまく伝わらなくても、ママの説明が足りないせいとは限りません。

以下の会話は、伝え方の参考例として作ったものです。
ご家庭の状況や、普段の言葉に合わせて使ってくださいね。

「専業主婦なんだから当たり前」と言われたときの伝え方

そう言われると、「つらいと感じることまで否定された」と悲しくなってしまいますよね。

その場で上手に返せなくても大丈夫です。

落ち着いて話せるときに、今の状態と、変えてほしいことを伝えてみましょう。

「日中の育児を私が中心にするのは分かっているよ。
でも、夜も休日も休めなくて、最近しんどいんだ。
休日の午前中に、私が休める時間を相談したいな」

「専業主婦ならどこまでやるべきか」という話だけでは、困りごとが置き去りになることもあります。

眠れていないことや、食事を落ち着いて取れないこと。
今の暮らしで困っていることを、一つずつ共有してみてください。

「もっと手伝って」を、困っている場面と具体的な担当に変える

「もっと手伝ってほしい」と思うほど、もう余裕がなくなっていることもありますよね。

相談できそうなときは、何が重なっているのかと、受け持ってほしいことを組み合わせてみましょう。

ワンオペ育児の負担を減らすため、夫婦で困っている場面と担当すること・時間・休息について話し合う様子
困っている場面伝え方の例
夕食を作る時間に、子どもが抱っこを求める「夕食を作っている間、子どもと過ごす担当をお願いできる?」
入浴の準備から着替えまで、一人で対応している「帰りが早い日は、お風呂の準備から着替えまで担当してもらえるかな」
休日も休む時間が取れない「日曜の午前に、30分ほど休みたいんだ。その間のお世話を任せたいな」

時間や担当は、家族の予定に合わせて決めてくださいね。

そして、毎回ママがお願いし続ける形では、気持ちの負担が残ってしまいます。

できそうなことが見つかったら、「この曜日は自分が担当する」と、お互いが分かる形にしていきましょう。

夫の帰宅が遅い家庭は、朝・休日・家事で分担できることを探す

夫が帰る頃には、子どもが眠っている。
そんなご家庭では、平日の夕方に交代するのは難しいですよね。

その場合は、別の時間帯や家事で受け持てることを探してみましょう。

  • 出勤前に、朝食後の片づけをする
  • 帰宅後に洗濯や翌日の準備を担当する
  • 休日に子どもと過ごす時間を決める
  • 子どもに必要な日用品の確認や購入を担当する

夫が家事を担当することで、ママが子どものお昼寝中に休める場合もあります。

大切なのは、できることを探した結果、ママの負担も実際に減っているかどうかです。

夫婦の時間だけでは足りない場合は、家事を減らしたり、外の助けを借りたりする方法も一緒に考えましょう。

準備から片づけまでの担当と、夫婦それぞれの休む時間を決める

たとえば「お風呂を担当する」と決めても、着替えの準備や入浴後のお世話はママがしている。

それでは、ママが休むところまで、なかなかたどり着かないこともありますよね。

タオルや着替えを用意する。
入浴後に体を拭き、着替えをする。

こうした一連のお世話を見ながら、どこまで受け持つかを一緒に決めてみてください。

子どもの安全に関わることや、必要なお世話の情報は共有しておきましょう。

そのうえで、休む時間も予定に入れます。

「午前中は私が少し休んで、午後はあなたも休めるようにしようか」

どちらか一人が休めるだけでなく、お互いに休息を取れる形を目指したいですね。

話を整理しにくいときは、内閣府男女共同参画局の「○○家作戦会議」も参考になります。
家事や育児、時間の使い方を夫婦で確かめるためのシートが紹介されています。

家族がいる日の家事まで重なって休めない方は、こちらの記事も読んでみてくださいね。

にゃにたんの連絡帳に残る、父子で過ごしていた時間

にゃにたん

保育士として働きながら子育てをしていた頃の連絡帳には、こんな記録があります。

パパとお留守番をしたり、パパとお買い物にいったり

また、別の日には、こんなことも書いていました。

夕食が出来るまで、パパと遊べる時間がとれている

どちらも、私が母親として書いた連絡帳からの一部抜粋です。

留守番や買い物、夕食ができるまでの遊び。
わが家では、こうした場面で父親と子どもが過ごしていました。

専業主婦のご家庭とは日中の過ごし方が違いますが、分担する場面を考えるヒントになるかもしれません。

「夕食を作っている間は、子どもと過ごす担当を代わる」
「休日に、父子で買い物へ出かける」

ご家庭で無理なくできそうなことを探してみてくださいね。

子どもが「ママがいい」と言うときも、すぐに全部ママの担当へ戻さなくて大丈夫です。
好きな遊びや日頃のお世話の様子を共有し、短い時間から相談してみましょう。

夫婦だけでは回らないときは?専業主婦のワンオペ育児を支える頼り先

夫の仕事や家族の体調によっては、分担を見直しても、まだ手が足りないことがあります。

そんなとき、さらにママが頑張る方法ばかりを探さなくていいんですよ。

家庭の外に頼れるところがないか、確認してみましょう。

専業主婦も一時預かりを使っていい?休むための利用を相談しよう

「働いていないのに、子どもを預けていいのかな」

そうためらう方もいるかもしれません。

専業主婦でも、リフレッシュのために利用できる一時預かりがあります。

こども家庭庁の子育て支援の案内でも、一時預かりの利用目的としてリフレッシュが紹介されています。

対象年齢や利用できる理由、料金、予約方法は、自治体や施設によって異なります。
事前登録や面談が必要な場合もあるので、利用前に確認してくださいね。

にゃにたん

私が働いている園でも1日当たりの受け入れられるお子さんの人数や、事前に面接があったりします。

問い合わせでは、たとえばこう伝えてみましょう。

「専業主婦ですが、育児の休息のために一時預かりを利用できますか。
子どもは○歳です。登録や予約の方法を教えてください」

今すぐ預けると決めなくても、利用先や手続きを知っておくことから始められます。

子どもと離れて休むことに罪悪感がある方は、こちらの記事も参考にしてくださいね。

頼れる家族や子育て支援窓口に、困っていることを伝える

近くに頼れる家族がいるなら、「少し助けてほしい」と伝えていいんです。

ただ、実家が遠かったり、家族にも事情があったりして、頼めない方もいますよね。

そんなときは、地域の子育て支援センターや自治体の子育て相談窓口へ相談してみてください。

「毎日の育児をほとんど一人でしていて、休む時間がありません」

それだけでも、話し始めるきっかけになります。

地域子育て支援拠点は、親子で過ごしたり、子育ての相談をしたりできる場所です。
一時預かりとは利用の仕方が違うので、子どもを預けたい場合は、その希望も伝えましょう。

眠れない、食欲が落ちているなど、体調の変化が続くときは、保健師や医療機関にも相談してくださいね。

夫との話し合いがうまくいかないことも、一人で抱えなくて大丈夫です。

家事を減らす・外に頼むことも、家族で選んでいい

人手を増やすのが難しいときは、家事の量を減らすことも考えてみましょう。

  • 食事は、家族が食べられる市販品やお惣菜も使う
  • 洗濯物は、すべてをきれいにたたもうとしない
  • 掃除は、汚れが気になる場所を優先する
  • 予算に合わせて、宅配や家事代行を検討する

子どもの安全や必要なお世話は大切にしながら、家事の仕上がりはゆるめてもいいんです。

「今日はここまでにしよう」

そう家族で決められたら、できなかった家事を一人で気にし続けずに済みますよね。

空いた時間には、休息も入れてあげてください。
家事を早く終わらせる工夫が、また別の家事を増やすことにならないようにしたいですね。

まとめ|専業主婦だからワンオペ育児が当たり前、と抱え込まなくていい

専業主婦だからといって、夜も休日も、育児を全部ひとりで背負う必要はありません。

子どもを大切に思っていても、毎日休めなければ疲れてしまいます。
「つらい」「少し休みたい」と感じる自分を、責めなくて大丈夫ですよ。

負担を見直すときは、まず次のことから始めてみてください。

  • 一日の中で、いちばん大変な場面を一つ選ぶ
  • 夫と、担当することや時間、準備・片づけの範囲を相談する
  • 夫婦それぞれが休む時間も決める
  • 難しいときは、家事を減らしたり、家庭の外を頼ったりする

今日、全部を変えようとしなくてもかまいません。

「夕食を作る時間だけでも、子どもを見てほしい」
「今度の休日は、少し横になりたい」

今の自分に必要なことを、一つ言葉にするところからでいいんです。

身近な人には言いにくい気持ちがあるときは、にゃにたんの子育て・育児電話相談でもお話をお聴きしています。

子育て・育児の電話相談

保育士歴20年以上|にゃにたん

現役保育士が子育て・育児の悩みを電話相談でお聴きします(愚痴も不安もOKです)

coconala 電話悩み相談

にゃにたん

うまく説明しようとしなくても大丈夫です。
「今日はちょっと聞いてほしいな」という気持ちで、お話ししてくださいね。

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