「3歳まで自宅保育をする家庭って、どれくらいあるんだろう?」
周りで保育園に通い始める子が増えると、「このまま家で見ていていいのかな」と気になってしまいますよね。
参考になる国の推計では、未就園児の割合は0歳82%、1歳44%、2歳38%です(令和6年度)。
ただし、認可外保育施設などに通う子も含まれるため、「3歳までずっと自宅保育をした家庭の割合」そのものではありません。
続けるか迷ったときは、数字だけで決めず、子どもの様子と親の休息、家計や入園時期、使える支援の3つを見てみてください。
家で過ごしながら一時預かりを使ったり、途中で入園を考えたりしてもいいんです。
「3歳まで」と決めた予定を守るために、一人で無理を重ねなくても大丈夫ですよ。
こんにちは。保育士歴20年以上、2児の母のにゃにたんです。
この記事では、割合の正しい見方と、親子に合う過ごし方を選ぶヒントをお伝えします。
「自分の気持ちを誰かに聞いてほしい」という方は、にゃにたんの子育て・育児電話相談のご案内もご覧くださいね。
3歳まで自宅保育の割合は?まずは年齢別の公的データを確認
まずは、「同じように家で過ごしている子は、どれくらいいるの?」という疑問から見ていきましょう。
ここでは、園に日常的に通わず、家庭を中心に子どもを育てることを「自宅保育」と呼びます。
ずっと家の中だけで過ごす、という意味ではありません。
0歳・1歳・2歳の割合は?「未就園児」の推計を見てみよう
こども家庭庁の資料にある、令和6年度(2024年度)の推計は次のとおりです。
| 年齢 | 資料上の「未就園児」の割合 |
|---|---|
| 0歳 | 82% |
| 1歳 | 44% |
| 2歳 | 38% |
| 0〜2歳全体 | 約53.5% |
※各年齢の人口から、保育所・幼稚園・幼保連携型認定こども園の在園児数を差し引いた推計です。企業主導型保育や認可外保育施設の利用児童も含まれます。
資料の掲載は2026年ですが、表の数字は2024年度のものです。
「2026年現在の自宅保育率」とは区別して見てくださいね。
この表では、年齢が上がるにつれて、資料上の「未就園児」の割合が小さくなっています。
「3歳までずっと自宅保育をした割合」とは違うことに注意
ここは少しややこしいのですが、2歳の欄にある38%を、そのまま「3歳まで自宅保育を続ける割合」とは言えません。
この資料は、一人ひとりの子どもが生まれてから3歳になるまでを追いかけた調査ではないからです。
2歳の途中で入園する子もいますし、表の「未就園児」に数えられていても、認可外の園などを利用している場合があります。
そのため、今回の資料から「3歳まで自宅保育をする家庭は全国で何%」と、一つの数字を出すことはできません。
数字は、同じ年齢の子どもたちの状況を知るための参考に。
多いほうを選ばなければ、と受け止めなくていいんですよ。
「3歳の誕生日まで」と「年少入園まで」は分けて考えよう
「3歳まで自宅保育」と言っても、思い浮かべている期間は人によって違います。
- 3歳の誕生日を迎えた頃に、幼稚園の満3歳児クラスへ入る。
- 年少クラスの4月入園まで、家庭で過ごす。
- 保育園の空きや仕事の予定に合わせて、入園時期を決める。
幼稚園の年少クラスは、基本的にその年度の4月1日時点で3歳の子が対象です。
一方、満3歳児入園は、年少になる前の年度に3歳を迎えて入園する形です。
満3歳児入園を実施しているか、誕生日後のいつから入れるかは、園によって異なります。
文部科学省の「幼稚園Q&A」でも、満3歳から入園できることと、園ごとの確認が必要なことが案内されています。
同じ「3歳まで」でも、誕生月や園の受け入れ方によって期間は変わるんですね。
周りと比べる前に、希望する園の募集案内で確かめておくと、予定を立てやすくなりますよ。
3歳まで自宅保育は少ない?周りと比べて不安になる理由
数字を見ても、「でも、私の周りはみんな保育園なんだけどな…」と思うこともありますよね。
身近な人の暮らしはよく見えるぶん、自分の選択と比べやすくなってしまうものです。
身近な家庭の様子と、全国の割合は同じとは限らない
仲のよいママたちが次々に復職すると、自分だけが取り残されたように感じるかもしれません。
園での制作やお友だちとの写真を見ると、「うちの子にも、もっと何かしてあげたほうがいい?」と焦っちゃうんですよね。
でも、いつも話す数人の家庭や、SNSで目にする投稿が、全国の家庭をそのまま表しているわけではありません。
同じ年齢でも、暮らしている地域、家族の働き方、希望する園はそれぞれ違います。
「周りには少ない」と感じることと、「わが家の選び方がよくない」ということは、分けて考えてみてくださいね。
働き方や入園のタイミングによって、家庭の選び方は違う
自宅保育をしている理由も、一つではありません。
「今は子どもとの時間を大切にしたい」という家庭もあれば、幼稚園の入園を待っている家庭もあります。
希望する保育園に入れず、家で過ごしている場合もありますよね。
一方で、仕事の復帰日が決まっていたり、家計や親の体調を考えて、早めに預け先を探したりすることもあるでしょう。
外から見えるのは「家で見ている」「園に通っている」という部分だけ。
その選択に至るまでの事情までは、なかなか分からないものです。
誰かと同じにすることより、今のわが家に必要なことを一つずつ確かめていきたいですね。
3歳まで自宅保育でよかったこと・しんどいこと
子どもと一緒にいられるうれしさがあっても、毎日ずっと一緒に過ごす大変さはあります。
「かわいい」と「少し離れて休みたい」は、両方あっていい気持ちですよ。


メリットは、子どものペースに合わせて成長を見守れること
散歩の途中で、小さな葉っぱを何度も拾う。
同じ絵本を「もういっかい」と持ってくる。
そんな姿に、時間の許す範囲で付き合えるのは、家庭で過ごすよさの一つですね。
眠そうな日は予定を減らしたり、夢中になっている遊びを少し長く楽しんだり。
家族の都合と合わせながら、一日の過ごし方を調整できます。
ただ、自宅保育だから毎日充実した遊びを用意しなければ、とは思わなくて大丈夫です。
一緒にごはんを食べて、おしゃべりをして、いつもの遊びを楽しむ。
そんな何気ない時間にも、子どもの「できた」「これが好き」が見つかりますよ。
大変なのは、休む時間や遊び相手をつくりにくいこと
ごはんを用意して、片づけて、遊びに付き合っていたら、もう次のごはんの時間。
「今日は何をしていたんだろう」と思ってしまうくらい、一日があっという間に過ぎることもありますよね。
自宅保育では、次のような負担を感じることもあります。
- 子どもを見ながら家事をするので、気を抜く時間が少ない。
- 毎日の遊びや外出先を考えることに疲れる。
- 大人とゆっくり話す機会が少なく、寂しくなる。
- 働く時期や家計のことが気になって、落ち着かない。
一人の時間がほしくなっても、子どもへの愛情が足りないわけではありません。
「自分で選んだことだから」と、つらさまで飲み込まなくていいんです。
家事や育児が自分に集中している方は、こちらの記事も読んでみてくださいね。


家族への伝え方や、分担の考え方をまとめています。
3歳まで自宅保育を続けるか迷ったときの3つの考え方
「家で見たい気持ちはある。でも、今のままだとしんどい」
そんなときは、続けるか入園するかの答えを急ぐ前に、今いちばん困っていることを整理してみましょう。


①子どもの様子と、ママ・パパが休めているかを確かめる
まず見たいのは、周りの子との比較より、目の前のお子さんと自分の毎日です。
好きな遊びを楽しめているか、食事や睡眠で気になることはないか。
そして、見守る大人にも、交代して休める時間があるかを考えてみてください。
「子どもは楽しそうだけれど、私はずっと疲れている」なら、親が休める仕組みを考えていいんです。
例えば、家族に頼むときは、こんな伝え方もできます。
土曜の午前中は、子どもと過ごす担当をお願いできる?
その間、私は家事をせずに休みたいな。
「手伝って」だけでは伝わりにくいときも、時間とお願いしたいことを決めると、相談が具体的になります。
頼れる家族が近くにいなければ、地域の子育て相談窓口に、使える支援を聞いてみてくださいね。
②家計や働き方、希望する園の入園時期を整理する
気持ちだけで決められないのが、入園の悩ましいところですよね。
紙やスマホに、次の3つを書き出してみましょう。
| 整理すること | 確かめたい内容 |
|---|---|
| 家計と働き方 | いつ頃から働きたいか、収入と保育料・交通費などの見込みはどうか |
| 入園の予定 | 満3歳児入園・年少入園・保育園のうち、何を考えているか |
| 申込みと生活 | 募集時期や利用条件、送迎や子どもの体調不良時の対応はどうするか |
「3歳になれば、希望する園に必ず入れる」とは限りません。
今すぐ入園しなくても、園の見学や自治体への相談は早めにしておくと安心です。
幼稚園の満3歳児入園と、保育園の3歳児クラスでは、利用条件や無償化の始まる時期も異なります。
費用を比べるときは、園や自治体に、自分の家庭に当てはまる内容を確認してください。
保育園に入れること自体への不安が強い方には、2歳から保育園に入るときの不安と対処法も参考になります。



私の上の子の連絡帳に残る、入園後の様子も紹介しています。
③一時預かりなども使いながら、途中で選び直してもいい
自宅保育を続けることと、誰にも預けず一人で育てることは、同じではありません。
親子で出かける場所を増やしたり、短い時間だけ預かってもらったりする選び方もあります。
| 今ほしい支え | 検討できる場所・制度 |
|---|---|
| 親子で遊びたい、大人とも話したい | 子育て支援センター、地域の親子ひろば |
| 通院や用事、休息の時間をつくりたい | 一時預かり、ファミリー・サポート・センターなど |
| 家庭の外で人や遊びに出会う機会をつくりたい | こども誰でも通園制度など |
利用できる年齢や目的、料金、予約方法はそれぞれ違います。
自治体や施設に、希望する使い方ができるか聞いてみてください。
こども誰でも通園制度は、保護者の就労要件を問わず利用できる仕組みです。
対象は原則として、保育所などに通っていない生後6か月から3歳未満の子どもです。
「今は自宅保育を続けながら、ときどき預けたい」という場合も、こども家庭庁の制度案内と、お住まいの自治体の案内を確認してみましょう。
最初に考えていた予定を変えても、それまでの時間が無駄になるわけではありません。
親子の様子に合わせて、今の暮らしを少しずつ調整していけばいいんですよ。
3歳までの自宅保育で気になることQ&A
まとめ|3歳まで自宅保育の割合は参考に、親子に合う選び方をしよう
国の資料では、令和6年度の未就園児の割合は、0歳82%、1歳44%、2歳38%と推計されています。
ただし、認可外保育施設などを利用する子も含まれるため、3歳まで自宅保育を続けた家庭の割合とは異なります。
迷ったときは、次の3つを振り返ってみてくださいね。
- 子どもがどう過ごしているか、ママ・パパが休めているか。
- 家計や働き方、希望する園の入園時期はどうか。
- 一時預かりなど、暮らしを支えてくれるものはあるか。
「まだ一緒にいたい」と思う日も、「今日は少し離れたい」と思う日もありますよね。
その揺れる気持ちを、どちらか一つに決めなくてもいいんです。
周りの割合に合わせるより、今の親子にとって無理の少ない過ごし方を選んでいきましょう。
もし一人で考えるほど迷ってしまうときは、にゃにたんの電話相談でもお話をお聴きしています。
「どうしたいのか、自分でもまだ分からない」という状態での相談でもかまいません。
入園への不安をもう少し整理したい方は、こちらの記事もあわせて読んでみてくださいね。




