母乳されど母乳。母乳育児で悩んだ経験(その一)

母乳育児

私の夢は赤ちゃんを産んだら自分のおっぱいで我が子を育て上げること。

それがベスト子育てと思いこんでいたから。

幸せいっぱいのベビーピンクの似合うお部屋で私と赤ちゃんの周りにはハートがとんでいるあま〜い雰囲気の中での授乳。

赤ちゃんはいつも授乳で満足してスヤスヤ眠る。

赤ちゃんはスクスク成長していく。。。

必ずそうなるんだ、って全く疑いもなかった。

妊娠高血圧症で入院し、産後も体調不良は続く

妊娠9ヶ月頃、妊娠高血圧症により入院。

出産後も体調が悪く、母乳育児どころではなかった。

産後3日後よりやっと授乳指導。

ままならない抱き方でおっぱいも張らない中での授乳。

乳首をくわえさせたら、息子は口を開けてくわえ吸おうとするが、哺乳ビンになれていたので出ないおっぱいに号泣。

何度もくわえさせようと口を乳首に近づけると、激しく泣いて乳首をくわえようともしない。

私の母乳育児の夢が、もろく壊れおっぱいをくわえようとせず首をふって泣く息子と一緒に涙があふれた。。。

私は母親として失格だと。

思い描いていた夢と現実があまりにも違いすぎた。

幸せでいっぱいの授乳タイムのはずだったのに授乳後にあげるよう指導されていたミルクをガブガブ飲む息子。

複雑だった。

同じ頃に産んだママたちは「母乳の後にたすミルクを飲まなくなった。せっかく作ったのに。。。」と羨ましい嘆きだった。

うちの息子は相変わらずミルクをよく飲んだ。

おっぱいは全く出てる感じもなく、ただ義務の様にやっていた。

ミルクを上げながら勝手にダメな親だと決めつけて落ち込み、とてもやりきれなかった。

今思えば、理想通りにいかないことも受け入れて息子が元気にご機嫌であることが一番なはずだけど、自分の作り上げたいい母親像にがんじがらめに一人苦しんでいたように思う。

今の自分であれば、子育て上手くいかないことの方が多いのでもう少し寛容になれるかもしれない。

あの頃にはそんな考えそれっぽっちもなかった。自分本位だったな…。

『母乳されど母乳。。。(その二)』に続く。

【参考図書】

スポンサーリンク
おすすめの記事